2001年6月17日

山形の渓流釣り状況


  今年は県内に雪がかなり降りましたので、昨年と同程度の残雪があるのかと思っておりました。しかし朝日連峰の渓流に行きましたが、5月半ばまでの状況では、昨年よりは少なく2から3週間雪解けるのが早いように感じられました。3月の雪代の始まる頃より、ダム湖での釣りは、写真のように長竿でダム湖底に流れ込む雪代に集まる岩魚が釣れる。私もダム湖底の釣りに挑戦いたしましたが、釣果のほどは今ひとつの感じであった。昨年は傍で見ている間に数匹釣り上げていたので、こんなにも簡単に釣れるかと思ったのに、そう簡単に釣れないようだ。ダム湖の下の落ち込みではルーア、餌釣りで釣果を競い合っていた。雪代の出始めには源流域での釣果が期待できるが、近年はスノーモービル等で奥山に入り釣りが行われ、早い時期に場荒れしているようだ。スキーを履き奥山への釣りはかなりの体力が要求される。

 4月末頃,朝日連峰を流れる河川に雪代が続く、昨年10cm程度であったヤマメの稚魚は順調に育ち、今年は期待にこたえてくれるサイズまで成長していてくれた。落ち込み付近よりかなりの魚影が確認できた。道路の除雪がされ、開通時には同じ場所で3桁くらいの釣果があったとか。まだ雪代が始まる前にほとんどの魚は釣りきられたようです。でも昨年の倍のサイズに育った稚魚が食卓を潤してくれた。
写真:落ち込み付近の風景写真:まだ除雪が進んでない道路

 5月の連休中朝日連峰付近の渓に入ったが、まだ雪代が多くポイントも定まるところはなく、早々にして退去してきた。このあたりの道路はようやく除雪が終わり、道路の土石の除去も行われ始めていた。5月の連休中であり県外ナンバーの車がかなり目立っていた。登山客、渓流釣りと例年のイベントだ。まだ都市近郊の山とちがい、釣りにはまだ時期が早いようだ。

 桜も咲き終わり、藤の花の咲くころが一番の季節かなと思う。このごろの時期になると雪代も収まり始め、山菜、いわなと自然の幸を思う存分楽しめる。まだ踏み跡のない残雪を踏み込みながら源流に向かう。出会う人はほとんどいない。時折鳥のさえずりが聞こえる。雛の巣立ちを警戒する親鳥の警告の囀りのようだ。この時期になると、朝日連峰を源とする河川の雪しろが、ささにごり、急に水かさを増す。そして、源流の流畔、湿原に黄金の花が撒き散らされる。リュウキンカが一斉に開花するのだ。まさに地の祭典、春爛漫である。リュウキンカをあとに林道を進む途中、たらのめ、こごみ等の山菜の収穫だ。釣りが目的だが山菜摘みに時間を大部分費やしてしまった。この時期の装備は60リットルザックを持ち歩くのが常だ。ほとんどからのザックに帰りは山菜の山だ